メルズーガからマラケシュへ

投稿日:

モロッコ



蒸し暑くて、よく寝られなかった。
枕元に置いてあった腕時計で温度を確認すると29.9℃。
最近は北海道も猛暑でニュースにはなるが、やはり北海道人。
30℃の部屋で寝るのは辛い。
体が怠い。

 

トイレに行くと、

 

床でひっくり返っているはずの5匹のゴキブリが…

 

12匹に増えていた。

 

昨夜7匹は殺した。
そのうち2匹はトイレに流した。
寝る時、トイレの床でひっくり返っているゴキブリは5匹だけだったはずだ。

 

それが朝起きてトイレに行くと12匹ひっくり返っているのである。

 

何の呪いでしょうか?

 

それともゴキブリを7匹退治したご褒美に7匹追加してくれたんでしょうか?
今なら1個の値段で、もう1個みたいなサービスでしょうか。
もしそうだとすると、本当にうれしくありません。

 

しかし、トイレの床に12匹もゴキブリがひっくり返っているのにかすみは平然としているので助かる。
キャーキャー騒がれたらたまったもんじゃない。

 

おかげで特に始末するわけでもなく、そのまま放置できた。

 

シャワーを浴び、荷物をまとめると、あまりゆっくり朝食を取る時間はなかった。
少しだけ食べてチェックアウト。

 

呪いを心配しつつも、呪いが発動しないことを願いながらマラケシュに向けて出発だ。

 

バス乗り場までは宿のサービスで送ってもらえる。

 

宿のスタッフが席だけは確保しておいてくれたのでチケット代を払いバスを待つ。

 

8時を少し過ぎてバスが来た。
バスに乗り込む。

 

出発すると、驚くほどの揺れだ。
フェズからメルズーガに来た時は寝ていたので気付かなかったが、相当揺れている。
wi-fiはないのでスマホのメモ帳でブログの下書きでもしようと考えていたが、とてもじゃないが画面なんて見ていられない。
すぐ酔ってしまいそうだ。

 

仕方ないので外を眺めながらの旅にする。
結構すごい景色だ。

 

 

 

 

眠ってしまっていたようだ。

 

水をぶちまける音で目が覚めた。
バスの床に水をぶちまけたようだ。
何があったんだ?

 

また寝る。

 

騒がしくて目が覚めた。
前方の席で騒いでいるが何に騒いでいるのかわからない。
『やっちまった』って仕草をする人もいる。
何があったんだ?

 

さっきから気になっているんだが、車内が臭い。
何か臭いもの持ち込んでいるやつがいる。

 

バスが停まった。休憩のようだ。
バスを降りトイレを済ませる。

 

かすみに「バスの中、臭いよね」って話すと、「たぶん誰か嘔吐したんじゃないかな。」って。
言われてみれば、つじつまが合う。
もしかして水をぶちまけていたのも、誰か吐いたから流したのか?
だとすると既に2回は嘔吐があったのか。
床を水で流すってことは床に吐いたのかよ…。

 

マジかーって思いながらバスに戻る。
バス後方の乗車口から乗り込むと、バスの一番後ろの席の床に…

 

大量の吐瀉物が…。

 

さっき降りるときは気付かなかったが、まさかバスの床に…。
我々の席は後ろから3列目なのでけっこう近い場所がそんな状態だったとは。
そりゃ臭いはずだ。

 

バスが走り出し、しばらく経つと前方に座っていた女性が具合の悪そうな顔で後ろに歩いてくる。
まさか…。

 

一番後ろの席にいくと

 

 

 

オロオロオロ

 

びちゃびちゃびちゃ

 

 

 

周りの乗客はシャツを鼻の上までズリ上げ、手で両耳をふさいでいる。

 

自分も気分が悪くなってきた。
このままでは私もいつか吐いてしまいそうだ。
朝食も昼食もあまり食べていないのが、むしろよかった。

 

パーカーを前後逆さまに着て、フードで鼻を隠す。

 

後は何も考えず、空を眺め、時間が過ぎるのを待つ。

 

 

 

 

 

しばらくすると通路を挟んで斜め前に座っていた男性が

 

通路に

 

吐いた。

 

うそーん。

 

もろ見ちゃったよ。

 

さすがに怒りが込み上げてくる。
何で、どいつもこいつも

 

床に吐くんだ。

 

世の中にはビニール袋なるものがあるのに!

 

航空会社は各座席に嘔吐用の袋を用意してくれているのに!
何でバス会社は準備していないんだ。
おそらく、のべ4回は吐いてると思う。
そんなに吐く可能性があるならバス会社も準備しとけよ。
清掃にもコストかかるだろう。それなら袋のコストの方がよくないか?
乗客だって何の修業だよって状態だし。

 

床に吐く人とバス会社への怒りが、ふつふつと込み上げる。

 

我々は斜め前方吐瀉物と斜め後方吐瀉物で挟まれてしまった。

 

そして我々をさらに苦しめることが。

 

「このバス、何時にマラケシュに到着予定だっけ?」

 

「知らない。」

 

宿のスタッフがチケットの手配をしてくれたので調べるのを忘れてしまった。

 

残りどれだけ堪えればいいのかゴールも見えず堪えるのみ。
これは辛い。
定刻通り到着するとは限らないが、それでも予定を知らないのは辛い。

 

夫婦揃ってパーカーは前後逆さまに着たままフードを完全に被った。
子供の頃、そんな遊びをしたような してないような。(ペプシマン)

 

そして、逃げたいと思っても逃げられないので
そのうち我々は 考えることをやめた。(寝た)

 

起きると到着直前だった。
時刻は20:30。
ようやく地獄の吐瀉バスから解放された。

 

宿まではそれ程遠くないので歩いていく。
バスでかなりイラついていたので、タクシーの勧誘が本当にイラつく。

 

歩いていると、どうもスーツケースの様子がおかしい。
よくよく見てみると車輪の辺りが割れていた…。
乗車時に預けた時と全然違う位置にスーツケースがあったが、いったい何があったのか。
かなり乱暴に扱われたんだろう。
踏んだり蹴ったりだ。

 

スーパーマーケットに寄る。
何も食べる気になれない。
少し食材と飲み物を買う。

 

宿にチェックインすると、すぐ横になった。

 

バスの揺れが激しかったのもあるが、間違いなく臭いでやられている。
頭痛もする。
最悪の一日だ。

 

やはりゴキブリの呪いはあったのか。
無事、宿に辿り着けたのが幸いだ。


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