ついにトルコを出国する。
23:00出発のバスに乗るため、トラムとメトロでバスターミナルに向かう。
宿から最寄りのSiRkeci駅へ。
ホームでシリア難民が手を出してきた。
「もうトルコのお金を持っていない。」というと親は去っていったが、子供はずっと手を出してくる。3、4歳だろうか。
英語だから何を言っているか理解できていないんだろう。
そして、お金を乞うていることも理解していないと思う。
親の真似をしているのか、親に教えられたか…。
頭の包帯も同情を買うための小道具だ。本当は怪我なんかしていない。
お金を乞うているとは思えない子供の笑顔だ。
笑顔をカメラで撮影する。
モニターを見せると、初めて見たのだろうか、すごく驚いていた。
最後の最後までトルコの現実を見せられたようだ。
トラムの中から、もう一度ブルーモスクを眺めることができた。
トラムはYUSUFPAŞA駅で降りる。AKSARAY駅の次だ。
そこからメトロのAKSARAY駅へ乗り継ぐ。
しかも、路線図を見てYUSUFPAŞA駅とAKSARAY駅は直結していると思っていたが、全然直結していない。
道を尋ね、メトロの駅へ向かう。
メトロのOTOGAR駅(Otogar İstasyonu)まで行く。
バスターミナルに到着。
無事、バスに乗ることができた。
席にはモニターが付いており、映画、音楽、ゲームなどを楽しむことができる。
モニターにはUSB差込口が付いているのでスマホの充電もできた。
バスで眠りにつく。
騒がしくなってきて起きた。出国審査のようだ。時刻は午前2時頃。
外は結構寒い。その中、列に並ぶ。
名前の確認をされただけだった。
その後もバスの中では寝ていた。
3:15、入国審査。
度々起こされ、ゆっくり寝られない。分かっていたことだが。
行先だけ聞かれ終了。ブルガリアに入国。
また眠る。
かすみに起こされた。どうやら到着したようだ。
時刻を確認すると、7:10。
7時10分…?
9:00到着予定だったのに、早過ぎないか…。
たぶんバスの中で一番最後まで寝ていたんじゃないだろうか。
かすみが言うには、到着しますよってアナウンスが英語であったようだ。
しかも、私はそれを起きて聞いている様子だったらしい。そして、寝直したと。
イスタンブールを出発してから、ここまで英語でのアナウンスが皆無だったのでアナウンスを聞く気も無かった。
到着のアナウンスの記憶は無いけどね。
もう乗客は降り始めていたので、慌てて荷物をまとめて降りる準備をする。
朝、明るくなってから座席の写真などを撮ろうと思っていたのだが、時間がなく簡単に撮影。
分かりにくいがモニターの左下にUSBの差込口がある。
忘れ物だけないように急いで降りて、スーツケースを受け取り、荷物を整理している間にバスはどこかへ行ってしまった。
出発時にバスの写真を撮っていなかったので、朝撮ろうと思っていたのに。
ソフィア中央バスステーションの隣の広い駐車場に到着したようだ。
まだ寝ぼけていたのでソフィア中央バスステーションへ移動して、ベンチで休憩。
バスステーションはFree wi-fiだ。
チェックインには早いが、とりあえず宿のある駅へ向かうことにした。
念の為、窓口で確認する。我々は問題ないらしい。
切符を入れる場所は日本と左右逆だ。左側にある。
入る時は近代的だったが、出る時はかなり雑な感じだ。
切符を再度入れる必要はないらしい。
宿の近くで結構混んでいる店があったので昼食に買ってみることにした。
そういえば、トルコでバスターミナルに向かう途中、インド人と名乗るカップルに話しかけられた。
インド人には見えなかったが…。
100ドル札を見せられ、「これは日本ではいくらぐらい?」って聞かれた。
「1万円ぐらい」って答えると、「日本のお金を見たことがない。1万円札を見せて。」と言ってきた。
数日前にもトルコの旧市街を歩いている時、イラン人と名乗る夫婦とも全く同じ会話をした。
これ、『日本のお金見せて詐欺』か?
1万円札を見せると、気付かれないように抜きとるって手口のアレ。
ま、日本のお金なんてもう持ってないけど。