イスタンブールからカッパドキアへ移動する。
「カッパドキア」とはアナトリアの火山でできた大地、もしくはその地域を指す言葉で、街の名前ではない。
我々はギョレメという街に行くことにした。
サビハ ギョクチェン国際空港からカイセリ空港まで飛行機を使い、そこからはバスを乗りついで移動する予定だ。
イスタンブール旧市街からサビハ ギョクチェン国際空港へ
まずはトラム、FUNIKULER、HAVABUSを使いサビハ ギョクチェン国際空港へ移動する。
朝、6時にチェックアウト。
朝早くチェックアウトすると、ホテルのスタッフがロビーのソファーで寝ている姿を毎回目撃するんだが、それが普通なのだろうか。
トラムは6:00から動いているらしい。
スーツケースを転がしながら、急な坂道を上っていく。
宿から最寄りのCEMBERLITAS駅は何分に来るか分からないので、ホームで待つ。
かなり寒い。他の乗客は1人だけだ。
15分程待ち、6:20、ようやくトラムが来た。
7:00にタクシムを出発するHAVABUSには間に合うはずだ。
そのHAVABUSに乗れればチェックインにも間に合うだろう。
ただHAVABUSも渋滞次第で到着にかなりの差が出るようなので不安はある。
FUNIKULERに乗り換え、タクシム広場には6:50に到着した。
走って、HAVABUSの乗り場へ向かう。
6:55、乗り場に到着。
他の乗客も乗り込んでいるようだ。
スーツケース等の大きな荷物を積み込んでいるスタッフに行先を確認し、HAVABUSに乗り込む。
前にも別のHAVABUSが停まっていた。
「前に停まっているバスが7時のバスで、乗ってるバスが7時半のだったら笑えるね」って会話をしながら待つ。
7:00、ドライバーが乗り込んできてエンジンをかけた。
前に停まっていたHAVABUSが走り出し、我々が乗っているHAVABUSも動き出す。
30m程進み、エンストした。
「おいおい(笑)」
しかし、しばらくしてもエンジンをかけ直さない。
あれ?って思っていると、ドライバーが降りていった。
前にいたHAVABUSはいなくなっている。
他の乗客も異変に気付いた。
現地人と思われる男性がドライバーのところに行った。
血相を変えて戻ってくると、自分の荷物を抱えて走ってバスを降りていく。
まさかと思い、その男性に声をかけるが無視して走り去った。
私もすぐさまドライバーのところに行き確認する。
が、ドライバーは英語が全くダメらしい。
私が聞きたいことを察してくれた現地の若い男性が代わりに聞いてくれている。
が、彼もまた英語が全くダメらしい。
数字も英語で言えないようだ。
彼はスマホを取り出し、何かを打っている。
見せてきたスマホの画面には『0730』と表示されていた。
!!!!
本当に7:30発のHAVABUSに乗り込んでいたのか。
何でこれに乗せられたの分からないが、それはないんじゃないか!?
HAVABUSのスタッフを問い詰めたい気分だが、そんなことしている暇はない。
冷静に考えれば、もしかしたら7:00発のHAVABUSは満員で乗れなかったのかもしれない。
行先は確認したが、時間まで確認しなかったことを悔やむ。
とにかくタクシーで空港に向かうしかない。
焦っているとは言え、いくらになるんだろうか?と頭をよぎる。
見ると、現地人女性がドライバーにものすごい剣幕で詰め寄っている。
おそらく彼女も我々と同じ境遇なのだろう。
彼女に「一緒にタクシーで空港へ向かおう!」と伝える。
「シェアするってこと?」
YESと返す。
タクシーは彼女が捕まえて、値段交渉もしてくれた。
たぶん外国人価格みたいにぼったくられてはいないだろう。
7:00のHAVABUSでも渋滞のことがあるので、ちょっと不安だった。
できるだけ急いでくれるタクシーがいい。
タクシーは、プジョー406…ではなかった。
ヒュンダイだ。
乗り込んでみても、前に嘔吐用の袋はない。
だめだ、このタクシーは飛ばせない。
と、思ったが、女性から今あった出来事を聞いたのだろう。
高速に乗るとタクシーはめちゃくちゃ飛ばし始めた。
左右に車線変更を繰り返し、追い越しをかけていく。
これなら間に合いそうだ。
が、しばらくすると渋滞に捕まった。
やはりか。
しかし、7:00のHAVABUSに乗っていても渋滞には巻き込まれていた。
間に合わなかったら、その時はその時で考えようと思い気楽に構えることにした。
空港に着いた。
サビハ ギョクチェン国際空港もセキュリティチェックがある。
チェックを通過し、Pegasus Airlinesのカウンターへ。
間に合った。
そういえば国内線って何分前までにチェックインする必要があったんだろう。
タクシー代は割ったので安く済んだが、それでもHAVABUSに比べれば高くついた。
サビハ ギョクチェン国際空港からカイセリ空港へ
ボーディングタイムまで少し時間がありそうだったので、マクドナルドへ。
ここでも朝マックだ。
朝食を食べ落ち着いた。
カイセリの街並みが見えてきた。
マンションのような建物が多い。空地も多い。
不思議な街並みだ。
ターミナルに入ると、すぐにターンテーブルがある。
ターンテーブルはこれまでに見た中で最も小さいと思う。
空港は小さく何もない。
カイセリ空港からギョレメへ
ここからギョレメという街を目指す。
ギョレメに行くには、まずOTOGAR(バスターミナル)まで行き、そこでバスを乗り換える必要があるようだ。
その方が早いし安い。(あまり面白くはないかもね。)
ただ事前に予約が必要。(おそらく)
我々も帰り(ギョレメからカイセリ空港まで)はCappadocia EXPRESSを使った。もちろんチケットは前日に購入した。
20分でOTOGARに到着。
タクシードライバーがウザい。
「バスを使う」と伝えても、執拗に何か言ってくる。
無視をしてOTOGARの写真を撮っていると前に来て邪魔をするドライバー。
「ネットにアップする写真だぞ」と言ってもニヤニヤして動かない。
声をかけられても、まずタクシードライバーでないことを確認してしまうようになってしまった。
ギョレメまで直接行くバスはないようだ。
AVANOSという街で乗り換える必要があるらしい。
チケットに書かれた『PERON』はホームなどのことらしい。
4番に停まっているバスに乗り込む。
遠くに標高3,916mのエルジェス山が見える以外は他に何もない。
少し北海道の雰囲気に似てるなと感じる。
バスが出発して40分程経った頃、突然バスが路肩に停車した。
反対側に営業してるか分からないレストランらしき建物があるだけで何もない場所だ。
トルコ軍の軍人だろうか。
迷彩服の男性が2名乗り込んできた。
一人一人、国民IDカードをチェックし、無線機のような形をした端末に何かを打ち込んでいる。
テロを警戒してのことだろうか。
通路の反対側に座っていた初老の男性が「Passport, OK」と教えてくれる。
パスポートを見せる。
いつからトルコにいるのか?どのぐらい滞在予定か?といった質問をされたが問題なく終わった。
バスの中は結構暑い。
暑そうにしていると、先ほどの初老の男性がバスに付いているクーラーボックスに行き、冷えた水を持ってきてくれた。
機内食に付いているような水だ。
どうやら水は勝手に飲んでいいらしい。
1時間でAVANOSに到着。
隣の初老の男性に挨拶をして降りる。
バスの添乗員が、トルコ語で何かを我々に言っている。
ギョレメまでの行き方を教えてくれているようだ。
何を言っているか分からないという顔をすると、もう一度ゆっくりと教えてくれた。
トルコ語で。
やっぱり分からないが、「OK, thank you!」と返す。
バスが走り去ると、タクシードライバーが寄ってきた。
このタクシードライバーは英語が使える。
バスでギョレメへ行くと伝えると、そのバスは道の反対側で待っていれば10分もしないうちに来ると教えてくれた。
タクシードライバーっぽくない対応に驚いた。
優しいタイプのタクシードライバーだ。
道を渡ると20歳前後と思われる女性が立っていたので、ギョレメ行きはここか確認する。
合っているらしい。
OTOGARの向かいで、バス停らしきものが何もない道端で待つ。
本当に10分もしないうちにバスが来た。
先ほどの女性を見ると、そのバスだよって教えてくれた。
確かに『GÖREME』と表示されている。
しばらくすると、外の景色がカッパドキアらしい雰囲気になってきた。
添乗員はおらず、料金は降りる時にドライバーに払うシステムらしい。
一人3TL。
このバスの中でもトルコ軍による国民IDカードのチェックがあったが、今回は質問もなくパスポートの表紙を見ただけでスルーされた。
15分でギョレメのOTOGARに到着した。
正確にはOTOGARが見える道沿いに降ろされた。
徒歩5分程の宿にチェックイン。
ギョレメのサンセットポイントへ
少し休んで、夕方ギョレメの街を見渡せるサンセットポイントへ行ってみる。
不思議な地形を見渡すことができる。
ありがとうございます。ほぼ情報通りで、間違わずギョレメに来れました。
バス等の運賃が一年半で20~30%上がってました。
軍人の検問はありませんでした。
2018/9
軍人の検問はありませんでしたか。平和になってきているんですね。
トルコリラは下落しているので、日本円に換算するとお得になっているかと思います。
トルコ、食事がおいしいですし、楽しんできてください!