ピジョン バレー(Pigeon Valley)をトレッキング

投稿日:

トルコ



ピジョン バレーをトレッキングする。
ギョレメの街からはオトガルから川沿いに歩いて行けば、すぐにコースに入ることができる。

 

道中、コースに迷わないか心配だったが、目印となる矢印があるようだ。
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進むにつれ渓谷の雰囲気が増していく。
我々以外、誰もいないコースを進んでいく。
人気のないコースなのだろうか。
人が多すぎても嫌だが、こうも人がいないと不安になる。
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トンネルがあるとワクワクしてしまう。
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しかし、岩はもろく崩れやすそうだ。
早々に抜けてしまいたいところだが、ぬかるんでいて歩きづらい。
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石板が倒れている場合もある。
あまりメンテナンスはされていないようだ。
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分岐路に出た。
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石板は見えない。
倒れているようだ。
荷台が乗り捨てられる程の泥道だが、KEENを汚しながらも確認しに行く。
矢印部分は無くなっており、方向は分からなかった。

 

さて、困った。
ガイドのいない我々の最善の策は、引き返すことか…と、頭をよぎる。

 

いや、進む。

 

ここまでの統計上、進む道の右側に石板が設置されていることの方が多い。
左の道を進んでみて、ダメだったら引き返してくることにした。

 

キノコのような岩が見える。
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進んでみると、前方は草が生い茂っており、最近人が通った形跡はない。
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引き返し、先ほどの分岐路を右に行くことにした。
少し上っていく。
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振り返ってみると、渓谷がきれいに見える。
そして、先ほどの分岐点からの道を見下ろしてみると、どちらに進んでも同じ場所に出るようだった。
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またしても石板が倒れている。
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この矢印はどういうことだ?
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まるで人口的に作られた神殿か何かのような渓谷だ。
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進んでいくとカフェがあった。
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値段設定はかなり良心的だ。
街中と変わらない。
昔、富士山に登った時、自販機の飲料は400円、インスタントラーメンは1000円だったはずだ。
ここは、TÜRKISH TEAが2TL。街中と全く同じ値段だ。

 

渓谷の先に雪山も見えている。
綺麗な景色だ。
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人懐っこい猫が撮影の邪魔をしてくる。
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窓からの景色が良さそうな家があったのでお邪魔してみる。
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この家から見る景色はかなり綺麗だ。
いつの時代まで、どんな人が住んでいたんだろうか。
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少し歩くとUchisar Castleが近くに見えてきた。
ついにUchisarの街に到達した。
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ここからは車道を歩いてギョレメの街まで帰る。
「今日、この中のどこかのルートを歩いてきたんだな~」と思いながら、上から見下ろす。
トレッキングコースは確認できないが。
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道を歩いているとバーベキューをしているような匂いがした。
崖の下から声が聞こえる。
覗いてみるとバーベキューをしている人達がいた。
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我々に気付いた彼らが呼んでいる。
「一緒にバーベキューしようぜ!」って。
せっかくなので、ご馳走になった。
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最近、「日本食食べたい!」「バーベキューしたい!」って言っていたんだが、そのうちの一つが思いもしない形で実現した。

 

この家の主のTシャツは、『SUSHI ROLL』だった。
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名前は聞いていないが、彼はスシローということにした。

 

皆、幼馴染で一緒にこの街で育ってきたそうだ。
スシロー以外はあまり英語が使えないようだ。
だが、そんなことは関係ない。酒があれば。
しかし、めちゃくちゃ強い酒を飲ませてくる。
『rakı』というお酒。
何か説明してくる。
「リーオン、リーオン」

 

リーオンって何や?

 

ついにはスマホで画像を見せてきた。
ライオンが表示されていた。

 

つまり、彼らが言いたいことを要約すると「この酒はライオンのミルクだぜ!」ってことのようだ。

 

なるほど、そりゃ強いわけだ。

 

スシローの家は、スシローの祖父が穴を掘って作った家だそうだ。
中を見せてもらった。
天井は低めだが、思いのほか居心地の良さそうな空間だ。
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もちろん電気も繋がっている。
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本棚も掘って作っている。
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雰囲気もいい。落ち着けそうな空間だ。
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崖の中腹にある家なのでギョレメの街が一望できる。
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その後、サンセットを見に行こうということになり一緒に行く。
ギョレメの街中にあるサンセットポイントではない。
別の場所へ向かうようだ。

 

車3台で向かう。途中、ベンツ、ワーゲンは空地に停めTOYOTA HILUXに全員乗り込む。荷台に乗る形だ。
悪路を進む。確かに車高のある車でないと進めそうにない。
絶対、我々だけでは行けないような場所へ向かっているのが分かる。
「地球の歩き方」にも掲載されていない場所だろう。

 

到着した先はサンセットがキレイな場所だった。
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他の友人も先に来ていたようだ。
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奇岩に登ってみる。足元は滑りやすく結構危ない。
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この辺りはスシローの先祖が住んでいた場所だそうだ。
岩に小さな穴がたくさんある。
スシローが説明してくれる。
「150年程前に高祖父が鳩を飼う為に作った。今は化学肥料があるが、その昔は鳩の糞が肥料として必要だった。」

 

たき火を始めた。
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ギョレメの夜はまだ寒い。
たき火で暖をとりながら、ワインを頂いた。
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まさか、こんなところでトルコ人と酒を飲むとは。
ワインがうまい。


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