昨日に続き、今日もトレッキングだ。
今日は、Red Valley、Rose Valleyという場所を目指すコースに向かうことにした。
宿のオーナーの説明によると、コースを歩きÇavuşinという街に出たら、バスで帰ってくるといいらしい。
まずコースの入口を目指し、ギョレメの街からÜrgüpへ向かう道を歩いて行く。
『Müze Cd.』という道路らしい。
少し歩くと二つ目となる石版があった。
矢印は右を指している。右折する。
先に進むと行き止まりのようだ。
細い道はあるが、とてもトレッキングコースには見えない。
洞窟住居を覗いてみると、新しいウォーターサーバーのボトルがあったり最近も人が出入りしている雰囲気だ。
誰かの私有地に入ってきたようだ。
戻って、先程右折した丁字路を直進する。
二つ目の石版は誰かが悪戯したんだろう。
この辺りの石版の矢印は彫られたものではない。はめ込まれただけの矢印だ。
この先、おかしな石版がなければいいが。
ガイドのいない我々は騙されてしまう。
石版ではなく、赤文字で岩に書かれた矢印になった。
かなり雑な感じだ。
高いところに入口があるようだが、あそこまで登っていたんだろうか?
それとも木製の梯子でも取り付けていたんだろうか?
降りた先には休憩所があった。
右側の建物がテーブル等があり休憩できそうな場所だ。この建物の後ろから下りてきた。道の反対側には売店らしき建物があるが開いていない。
売店側に石板があった。石板に赤文字で『ROSE RED』の文字が見えるが矢印が確認できない。
石板の左側の道だろうと思い、進み始める。売店と石版の間の道だ。
誰かが叫んでいるのが聞こえる。
ふと崖の上を見てみると、男性が我々に何か叫んでいるようだ。
「コースはその道じゃない!」と叫んでいるように感じる。
石板の右側の道を指し、「RED!!??」と叫び返すと、「そうだ」と言っているよう。
我々が道を間違えそうだったので教えてくれたのだろう。
石板の右の道を進む。
売店と休憩所の間の道だ。
こちらで正しかったんだなと思い近づいてみると、『←RED×』と書かれている。
『×』って、行けないよって意味だろうか…。
とりあえず矢印の方に行ってみることにした。
かなり上っていく。
上り切った先の尾根から下を見下ろす。
下に道はあるようだが、下りていくことはできそうにない。
下の道も果たしてRed Valleyへ通じる道なのかも疑問だ。
これまでのコースに比べると道が細い。
まだ先へ進むべきなのか、戻るべきなのか。
今日のコースは昨日と違い、少しはトレッキングをする人がいた。
しかし、この辺りでは全然見かけなくなっている。
いるのはトカゲばかりだ。
このコース、かなりトカゲが多い。
カサカサとトカゲが歩き回る音だけが聞こえてくる。
しかし、トカゲは何も教えてはくれない。
あと5分だけ先に進んで、道しるべを見つけられなかったら引き返すことにした。
歩き始めると年老いた男性が反対から歩いてくるのが見えた。
助かった。
道を尋ねる。英語では通じていないようなので地図を見せる。
トルコ語も併記されている地図だ。
地図を見せ『Red Valley』を指さす。
男性は両手を振ってみせてきた。
たぶん、この道では行けないと言っているのだろう。
老人の説明はトルコ語だ。
何を言っているか分からないが『KAFE』という言葉が聞こえた。
と、同時に先ほど我々が進もうとした石板の左側の道の方を指さした。
『カフェ』という程のものでもなかったが、先ほどの休憩所のことを言っていると思う。
きっと我々が進もうとした道で合っていたに違いない。
崖の上から叫んでいた男性は間違えたのか騙す気だったのか分からないが、我々は時間を無駄にしてしまったようだ。
老人が我々に手招きをする。
ついてこいと言っているようだ。
老人は何もしゃべらず我々の前を歩いていく。
この老人が背負っているものは何だろう。
農薬か何かを散布するものに見えるが、かなり年季の入ったもののようだ。
先ほどの休憩所はまだ先だったが、老人が振り返り、指をさした。
どうやら、指さした方に歩いていけば、休憩所からの道に合流すると言っているようだ。
近道ということだろう。
老人に礼を言い、別れる。
しばらく歩くとトレッキングコースに合流した。
すぐに赤文字の道しるべも見つけた。本当に助かった。
まともな道しるべがあった。
261m先にカフェがあるようだ。
カフェが見えた。
トレッキングツアーだろうか。団体客で賑わっている。
先ほどの件でかなり時間を無駄にした。先を急ぎたいところだが、かすみに疲労の色が見える。
ここまで、あまり休憩もしていない。
休憩することにした。
生絞りジュースのある店だ。
トルコは生絞りジュースの店がとにかく多い。
生絞りオレンジジュースを頂く。
5TL。やはりここも街中と変わらない値段だ。
念の為、店主に道を尋ねる。
このカフェの間を登っていくのがRed Valleyへのコースらしい。
真っ直ぐ進むと、街には抜けられるがRed Valleyには行けないと説明しているようだ。(たぶん)
またしても危ないとこだった。
すごい景色だ。岩が赤い。
崖の中腹にも洞窟住居が見える。
どうやって、そこまで行っていたんだろうか…。
岩の中に階段でもあるんだろうか…。
この景色を眺めながら遅めの昼食にした。
昼食と言ってもBIMというスーパーマーケットで買ってきたフルーツケーキだ。
1.25TL。日本円で38円程度だ。
日本であればコンビニでおにぎりでも買って持っていけるんだが、ここはそんなものはない。
みんな、昼食はどうしているんだろうか。
このフルーツケーキは安いがしっとりしていて、とてもおいしい。
昨日のトレッキングにも持っていった。
下には先ほどカフェにいた団体がまだいた。
我々がカフェに入ると同時に出発している。
我々はカフェでゆっくりし、Red Valleyの写真を撮り、Red Valleyを眺めながらフルーツケーキを食べていた。
それだけの時間があれば、もっと先に進んでいると思うが…。
謎はすぐに解けた。
この急な下り坂、最終的にはロープを頼りに降りていくことになる。
団体の中には老人も数人参加していた。
おそらく、この坂を下るのに手こずったのだろう。
我々の履くKEENも滑りやすく危険だ。
たぶんRose Valley。
そう。
我々はRose Valleyがどんな場所か知らないのだ。
Rose Valleyだけじゃない。
Red Valleyも実は分かっていない。
赤い岩だったので、Red Valleyと思っただけだ。
Rose Valleyは岩がピンクがかった色をしており、侵食され花びらのような形に見えたから、そう思っただけだ。
ガイドをつければ分かるんだろうが。
しかしトレッキングは楽しかったし、すごい景色も見れた。それでいい。
バスで帰るため、Çavuşinを目指し歩く。
右に進めばÇavuşinまでは1,671m。
左に進めばギョレメまでは3,107m。
Çavuşinまで歩き、バスでギョレメへ帰るか、3kmの道のりを歩いてギョレメへ帰るか。
1,500m程度の差。
かすみが疲れてそうに見えたのでバスで帰ることにした。
この街も観光客で賑わっているようだ。
メイン通りに出てバスを待つ。
バス停はないが、きっと停まってくれるだろう。
バスが来た。我々に気付いて停まってくれた。
一人3TLでギョレメまで帰る。
夕食はPottery Kebab。
壷焼ケバブと言われるものだ。
まだ食べていなかった。
ラムが一番人気だそうだ。25TL。
チキンは20TL。
ラムは少しスパイスが効いていて辛い。
これ、すごくおいしい。