今日はクラクフからアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所へ行く。
5月の開館時間は8:00~18:00だが、10:00~15:00は有料のガイド付きでのみの入場となり、自由見学は出来ないらしい。
つまり、8:00~10:00もしくは15:00以降に入場すれば無料で自由見学が出来るということ。
ただ、当日行って無料で入るにしてもチケットが必要で、カウンターに行列が出来るとか。
確実に入る為には事前予約した方がいいとの情報もあったが、それを知ったときにはもう希望の日程での予約が出来なかった。
これは朝早めに行って、何とか無料チケットを手に入れるしかない。
ということで、早起きしてまずは駅のバスターミナルへ。
しかし!ここでいきなりつまづく…。
なんと、駅に辿り着けず迷子になってしまった。
昨日駅から宿へはマップを見ながらなんとか歩いて辿り着けた。
今日はその逆を行けば良い話なのだが、結構離れているのと道が入り組んでいるのとで、どうもよくわからない。
おまけにスマホのGPSも全然拾ってくれず現在地もわからない。
乗ろうとしていたバスまであまり時間もない。
あっちへ走り、こっちへ走り…
追いうちをかけるかのように、みぞれまで降ってきた。
まじかー…
せっかく早く行こうと思ったのに。念入りに道順を調べておくべきだった。
結局、駅には辿り着けたが予定のバスには間に合わず。次のバスとなった。
チケットは運転手から買うことが出来た。
往復チケットで、帰りの時刻表もくれた。これで帰りも安心だ。
ミニバスでオシフィエンツィムへ向かう。
このミニバス、ものすごく寒い。
一番後ろの席に座ったんだけど、後ろの観音開きの扉に隙間がある。
寒さに耐えながら、じっと座っていた。
到着してみると、すでに並んでいる人たちもいるが、そこまで行列はできていない。
ただ、雨が降っていて寒い。
チケットのシステムがよく分からず、まず何をどうやって聞けばいいか悩むてるくん。
何も考えず『ノーガイド!』と一言だけいきなり言った私。
結果それで問題なくスムーズにいったが、しばらくてるくんに笑われた。
20㎝×30㎝より大きい荷物は持ち込めない。
入場の列に並んでいるとスタッフが来て、預けてくるよう言ってくる。
白人は並ぶことができないので、バスが来ると一斉に入口に殺到する。
動物園とかで目にする餌に群がる動物と変わらないような光景だ。
強制収容所を見てきたばかりの人間とは思えない行動。
何も感じなかったのかな?
アウシュヴィッツまでシャトルバスで戻り、帰りのバスへ。
乗り場へ向かう途中、呼び止められた。
「ここだよ」って。
見ると我々が乗ろうと思っていたバス会社のドライバーだった。
朝の運転手だろうか?我々を覚えていてくれたのか?
衝撃が大きすぎて疲れた。
帰りのバスはあまり会話もなく過ぎていく。
我々はガイドの予約をしていなかったので自分たちで回っただけだが、それでもかなりショックな内容だった。
ガイド付きだとこんなもんじゃないんだろう。